37年ぶりの再会

2021年もあと2ヶ月。


今年、実は僕にとって、現在の音楽人生に繋がるとても大きな『再会』を果たした年でもありました。


今日は、誰にも話したことがないちょっと個人的なお話。


幼少期からビートルズに目覚め、同世代で音楽の趣味を分かち合えるような友人が周りにいない少年時代を過ごしてきたわけですが、実は小学3年生の一時期だけ、実家の同じ通り沿いに住む、同じくビートルズが大好きな一つ年下の「岩橋くん」という友人が出来た事がありました。


何をきっかけに知り合い、仲良くなったのかはお互いどうにも思い出せないのですが、そこに【ビートルズ】という共通項があったことは間違いなく、お互いの家を行き来してはお互いが持っていないビートルズの音源に触れ、初めて同じ趣味を持つ「親友」と思える存在が出来た事がとっても嬉しかったのを覚えています。小学校低学年での「1学年差」って結構大きいものだったと思うのですが、そんな隔たりを感じた記憶は微塵もなく。


でもその年の秋、岩橋くんは転校してしまい、同じ県内でも遠く離れた高山市へ…。


小学2年生と3年生って、微妙に幼すぎて多分連絡先の交換なんてしなかったんですよね。親同士の交流はなく、本当に子供同士だけのつながりだったので。


それからずっと音信不通のまま、でも彼との交流の想い出は、今に続く僕の音楽人生の「原体験」のひとつとして心の片隅に残っていました。


時は流れて2020年、『ザ・ビートルズ学』というYouTubeチャンネルを発見し、「ウイスキーフラット音源検証」「Nowhere Manハーモニクス検証」「A Day In The Lifeの『アー問題』」などマニア心をくすぐる内容や、カップスの「愛する君に」のカラー化映像などに興味を惹かれチャンネル登録をしました。主催者の「イワハシ」さんにはこの時点でピンとくることはなく、どこに住んでいて何歳の人なのかも知らぬまま、ただただ興味深い内容に感心しながら視聴者していたわけです。


ところが今年8月、イワハシさんが人生で初めて立ったステージに立ち寄るという個人的な動画がアップされた回があり、そこが岐阜県の高山市だったこと、また同時に紹介された中学生時代のライブ映像を観て、「ん???イワハシ…岩橋くん???」と頭の中でリンクすると同時に、全身に鳥肌が立つような感覚に襲われ、人違いだったら申し訳ないな~と思いながらも恐る恐るメールをしたら…


じつに37年ぶりの音信再開となりました♪


聞けば、お互い離れて以降も、「ビートルズ・シネ・クラブ」に入会したり、同じ「ビートルズ80」という教則本でギターを始めたり、中学高校時代は岐阜市内の同じ中古レコード屋さんに通い詰めていたり、同じ時期にプロを目指して上京し、同じように初期ビートルズにインスパイアされたバンドをやっていたり…と、共通項の多さにもまたビックリで。最近も僕はソロCDを出し、岩橋くんも女性アーティストのCDをプロデュースしています。


僕は途中から日本のGSにのめり込んで行きましたが、今でも礎にはビートルズがあり続けるし、岩橋くんもまたGSにも造詣が深いのです。


このコロナ禍でまだリアルな再会は叶っていないのですが、近いうちに再会出来るのをとても楽しみにしています☆


◇『ザ・ビートルズ学』公式YouTubeチャンネル◇


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・新粥樹里(しんがいじゅり)『ICECREAM』

・山口七海(あん)『未熟箱』